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2024.01.31

ホワイト企業ランキング2023年版と選ばれる基準

ホワイト企業の主な基準は従業員の働きやすさです。福利厚生の提供や従業員への健康維持などさまざまな取り組みがホワイト企業とよばれる要因となっています。さらに、ホワイト企業にはさまざまな取得マークが存在し、これらは企業が特定の基準をクリアしたことを示しています。

これにより、従業員や求職者は企業の取り組みを評価しやすくなります。2023年版ホワイト企業ランキングでは、従業員の口コミや企業の具体的な取り組み、ホワイト企業マークの取得数などを総合的に考慮して優れた労働環境を提供する企業をランク付けしています。

ホワイト企業ランキングに選ばれる特徴

ホワイト企業ランキングに選ばれる企業は、従業員が働きやすい環境が整っていることが特徴です。これらの企業は、柔軟な有給を取得できる環境や福利厚生の充実など、従業員のワークライフバランスを重視しています。これらの総合的な取り組みが高く評価され、従業員満足度や企業の信頼性などが総合的に考慮されていることが一般的です。

近年、企業ではさまざまな福利厚生を提供している傾向にあります。健康保険や年金制度の充実だけでなく、子育て支援プログラムやメンタルヘルスサポートの充実も増加しています。企業はこれらの福利厚生を通じて、従業員のワークライフバランスを向上させています。

高い有給取得率もホワイト企業の特徴です。これは、従業員のワークライフバランスを重視し、健康な労働環境を提供する結果として表れます。ホワイト企業は柔軟な労働制度やリモートワークのオプションを導入することで、従業員が仕事とプライベートの両方に充実感を持てるよう努める傾向です。

ゆるブラック企業との違い

ゆるブラック企業とは、離職率が低い、福利厚生が充実している、残業が少ないなどホワイト企業と同じ特徴があります。そのため、職場での居心地はいいのですが成長が見込めないことが大きな特徴です。

ゆるブラック企業はスキルアップがむずかしいほか、給料が上がらないことから将来性を感じられないことが一般的です。ホワイト企業は離職率や福利厚生などの条件は似ていますが、キャリアアップしたりスキルアップしたりするなど将来性がある点がゆるブラック企業とは大きく違います。

ホワイト企業ランキングに選ばれた基準

ホワイト企業かどうか選ぶ基準の1つに、厚生労働省や経済産業省が認定しているホワイト企業マークがあります。このマークは、企業が特定の基準を満たし、従業員の働きやすさと健康増進に積極的に取り組んでいることを示していることが特徴です。

認定マークを選ぶ基準として、次の点が挙げられます。

  • 健康維持に取り組んでいる
  • 子育て支援に取り組んでいる
  • 女性の活躍を支援している
  • 多くの取得マークを得ている

認定マークに選ばれた基準を満たしていると、ホワイト企業と判断できる可能性が高まります。

健康維持に取り組んでいる

従業員の健康維持に取り組む企業は認定マークが認定される基準の1つです。この取り組みは、健康診断や定期的な健康促進プログラムの提供、禁煙支援、フィットネス施設の設置など、従業員が健康的な生活を送るためのさまざまなサポートを含みます。健康維持の取り組みは、企業の生産性向上や従業員のワークライフバランスの向上につながります。

子育て支援に取り組んでいる

子育て支援に取り組んでいることも、ホワイト企業として選ばれる要素の1つです。ホワイト企業は、従業員が仕事と家庭生活を両立しやすいようにさまざまな支援策を提供しています。例えば、フレキシブルな勤務時間やテレワークの導入、保育施設の提供、育児休暇の柔軟な取得などが挙げられます。また、子育て中の従業員向けにセミナーやワークショップを開催し、子育てに関する情報やノウハウを共有することも一般的です。

女性の活躍を支援している

ホワイト企業は、女性のキャリアアドバンスメントを促進するためにさまざまな取り組みをおこなっています。性別に関係ない正当な評価やフレキシブルな勤務時間の提供、育児や介護休暇の柔軟な取得などが挙げられます。これらの措置により、女性従業員は仕事とプライベートのバランスをとりやすくなり、キャリアの継続が可能です。

ホワイト企業ランキング2023年

ホワイト企業には明確な基準がないのですが、従業員の働きやすさが1つの基準です。従業員の働きやすさには、福利厚生が充実していることやワークライフバランスがとれること、やりがいがあること、正当な評価をしてくれるなどさまざまなことが考えられます。

大企業の方がホワイト企業に選ばれやすいといったイメージがありますが、実際には企業の規模には関係ありません。そこで、ここではホワイト企業といえる大企業(従業員1,000名以上)のランキングを設定しました。

2023年のホワイト企業ランキングは次のようになります。

  1. 任天堂
  2. コニカミノルタ
  3. コーセー
  4. サントリーホールディングス
  5. 三菱地所
  6. キヤノンマーケティングジャパン
  7. アステラス製薬
  8. シャープ
  9. ANA
  10. 三井不動産

任天堂

任天堂では、多様性やインクルージョン、働きがいのある職場作り、人材の育成、職場の安全衛生など、従業員一人ひとりが力を発揮できるような環境つくりを進めています。

転職会議の評価も口コミ730ある中4.91と大変高い数値になっています。平均年齢が25.2歳と若い会社でありながら平均年収は525万円と、若くてもスキルがあれば評価されていることが特徴です。

30歳で800万円前後の年収になり、業績に影響されず安定してボーナスが支給されています。これは、新しい技術やアイデアを生み続けていることから、経済や社会の進歩を促進していることが挙げられます。

企業名 任天堂株式会社
従業員数 2,777人(2023年9月現在)
設立 1947年11月
代表者名 古川 俊太郎
URL https://www.nintendo.co.jp/
業務内容 玩具やコンピュータゲームの開発・製造・販売

コニカミノルタ

コミカカミノルタでは育成や活躍推進、プロフェッショナル人財集団がアウトプットを最大化するためのキャリアアップにつながる人財開発や組織開発に取り組んでいます。そこで、従業員一人ひとりにマインド改革や行動改革を促していることが特徴です。

自己開発支援として資格を取得するために資格取得に向けた講座の75%を負担してくれます。さらに、自己のキャリア形成のため、人事等級のための成果目標制度といった2つの人事評価制度があり的確に評価してくれます。

さらに、ほとんどの部署でリモートワークを導入しているほか、業務に影響がなければ裁量労働制であることからワークライフバランスをとりやすい環境です。

企業名 コニカミノルタ株式会社
従業員数 4,407人(2023年3月現在)
設立 1936年12月22日
代表者名 大幸 利充
URL https://www.konicaminolta.com/jp-ja/
業務内容 デジタルワークプレイス事業、プロフェッショナルプリント事業など

コーセー

コーセーでは、豊かな人間性と創造性を発揮できる人材育成を理念としています。一人ひとりの向上心と取材性を尊重し、向上できるような職場環境を提供する方針です。コーセーは、社員一人ひとりが自らの意欲と責任を持って成長していくことを重視しています。

フレックス制度が導入されているほか、産休育休がとりやすいことから女性にとって働きやすい環境です。さらに、年齢やスキルにあった会社内の異動も希望を出すことで高い確率で本人の希望が通ります。

企業名 株式会社コーセー
従業員数 13,179人(2022年12月31日現在)
設立 1946年
代表者名 小林 一俊
URL https://corp.kose.co.jp/ja/
業務内容 化粧品の製造販売

サントリーホールディングス

サントリーホールディングスは、従業員一人ひとりに多様な成長機会を提供することが特徴です。例えば企業内大学であるサントリー大学を2015年に開校し、人材育成プログラムを進めています。

自由度が高いことからやりがいがあり、さらに幅広い業務があり多くの職種を経験できます。また、給与が平均より高く家賃補助が手厚いことから福利厚生が充実した企業です。

企業名 サントリーホールディングス株式会社
従業員数 40,885人(2022年12月31日現在)
設立 1899年
代表者名 新浪 剛史
URL https://www.suntory.co.jp/
業務内容 グループ全体の経営戦略の策定・推進、およびコーポレート機能

三菱地所

三菱地所では商業施設やオフィスビルなど大きな仕事に携われることから、従業員はやりがいを感じています。また、保守的でありながら風通しがよい職場であることから従業員のモチベーションにつながっていることが特徴です。

職場環境改善が進んでおり、フレックス制度を導入していることからワークライフバランスを実現しています。

企業名 三菱地所株式会社
従業員数 1,013人
設立 1937年5月7日
URL https://www.mec.co.jp/
業務内容 オフィスビル・商業施設等の開発、賃貸、管理など

キヤノンマーケティングジャパン

キヤノンマーケティングジャパンでは、人間尊重の理念により人材への投資を積極的に進めています。トレーニー制度や各種研修、留学など従業員が成長していくうえでの支援をおこなっている企業です。また既存の事業が盤石であることも安心して働ける環境であるといえます。

募集があればジョブズ制度を使って他部署に異動可能なため、将来性があり、キャリアプランにあった働き方ができます。

企業名 キヤノンマーケティングジャパン株式会社
従業員数 15,973人(2022年12月31日現在)
設立 1968年2月1日
代表者名 足立 正親
URL https://canon.jp/
業務内容 キヤノン製品および関連ソリューションの国内マーケティング

アステラス製薬

アステラス製薬では、「Employer of Choice: 現在そして未来の社員に選ばれる会社」を目指して、多様な人材が安心して働けるような環境つくりや安全な労働環境をはじめとした環境を作り上げています。

新薬の開発に参加できることから、医療に貢献できることを実感でき、やりがいを感じられます。また、キャリア支援をしてくれるため自身の成長につなげることが可能です。

企業名 アステラス製薬株式会社
従業員数 14,484人(2023年3月31日現在)
設立 1923年
代表者名 岡村 直樹
URL https://www.astellas.com/jp/
業務内容 医薬品の製造・販売および輸出入

シャープ

シャープでは経営理念で「会社の発展と一人一人の幸せと一致をはかる」と掲げています。また、2023年の重点取り組み目標として、教育体制の拡充を設定していることが特徴です。多様な人材育成プログラムを準備し、個々の能力向上やリーダー人材の育成などに取り組んでいます。

事業方針に沿って経営をしているため、風通しが良く、意欲次第では若手にチャンスがあります。

企業名 シャープ株式会社
従業員数 5,179人(2023年9月30日現在)
設立 1912年9月15日
代表者名 呉 柏勲
URL https://corporate.jp.sharp/
業務内容 電気通信機器・電気機器及び電子応用機器全般並びに電子部品の製造・販売等

ANA

ANAグループでは、人財は最大の資産と捉えています。語学やITリテラシー、法律、マネジメントなどさまざまな種類の通信教育やスクールと優待契約を結んでいることが特徴です。さらに、集合研修も積極的に展開しています。

キャリアパスが充実しているほか、多くのお客様と接する機会が多いためやりがいを感じられます。さらに、研修や訓練体制が整備されていることが特徴です。

企業名 全日本空輸株式会社
従業員数 12,803人(2023年3月31日現在)
設立 2012年4月2日
代表者名 井上 慎一
URL https://www.ana.co.jp
業務内容 定期航空運送事業、不定期航空運送事業

航空機使用事業など

三井不動産株式会社

三井不動産はグループミッションの1つとして、個の力を高め結束してグループの力へを掲げています。個々の知識や能力を磨いたり、多様な価値観と融合したりすることで付加価値創造力を高めています。

福利厚生が充実しており、社員を大切にしていることが特徴です。さらに、若手従業員であっても裁量のある仕事をできるためやりがいを感じられます。

企業名 三井不動産株式会社
従業員数 1,898人(2022年3月31日現在)
設立 1941年7月15日
代表者名 菰田 正信

植田 俊

URL https://www.mitsuifudosan.co.jp/
業務内容 ビルディング、商業施設、ホテル・リゾートなど

まとめ

ホワイト企業には明確な基準がないのですが、従業員の働きやすさをさすことが一般的です。そのため、労働条件や福利厚生、有給休暇の取得しやすさなどが重要なポイントです。さらに、キャリア開発や教育研修の機会も提供され、従業員のスキル向上や成長を支援しているかどうかもホワイト企業を選ぶ基準の1つです。企業はこれらの要素をバランスよく取り入れ、従業員にとって魅力的な職場環境を提供することで、ホワイト企業としての評価を高めています。

この記事の執筆者

ropro編集局-コラム編集担当

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